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山梨県の刑事事件の発生件数

山梨県の刑事事件の発生は関東では最少

山梨県の平成26年の刑事事件の発生件数は6,528件で、全国で24位、関東地方ではもっとも少ない数値となっています。関東管区には茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県がありますが、その中でも山梨県の犯罪件数がもっとも少なく、最多の神奈川県の1割程度です。 平成17年の発生件数は10,683件でしたが、その後減少していきます。平成21年には一時的に増加したもののほぼ横ばいで7000件~8000件前後を推移してきました。そして、平成26年には7,000件を下回るところまで減っています。特に平成26年は前年よりも933件(12.5%)も減っています。

山梨県の犯罪の傾向

山梨県の犯罪の中でもっとも多いのは窃盗犯で、全体の79.2%を占めています。これは他府県よりも多い数値です。粗暴犯は4.2%、凶悪犯は0.5%、詐欺などの知能犯が2.4%という割合になっています。窃盗犯で多いのは乗り物盗で1.877件発生しています。侵入盗が819件ですが、侵入以外の窃盗が2,476件も起こっています。ただ、いずれも前年より減少しています。10年前の平成17年は10,683件だったので、そのころと比べると35%も減っていることになります。 また、山梨県では来日外国人の犯罪が増加しているのが特徴で、平成26年は55件発生しています。これは前年より24件の増加で割合にすると77.4%も増えています。ただ、10年前と比較すると、平成17年の外国人の犯罪は186件だったので、大きく減少していることがわかります。

山梨県内の少年犯罪の状況

山梨県では少年犯罪が全犯罪の21%を占めています。刑法犯少年は309件で、そのうち女子の犯罪は43件ありました。また、少年の刑法犯を罪種別に見てみると、凶悪犯が6件、粗暴犯が45件、窃盗犯が190件、知能犯が3件、その他が65件となっています。凶悪犯と知能犯が前年より1件増加していますが、それ以外は減少しています。 検挙・補導された少年の年齢でもっとも多いのは15歳で78人、次いで14歳の74人、16歳の68人となっています。14歳未満が33人もいるのも特筆すべきことでしょう。 初発の犯罪を見てみると、万引きがもっとも多く、次いでオートバイ盗や自転車盗などが目立っています。パトロールなどの強化で初犯を防ぐことが大切です。そこで山梨県では県警と地域住民での防犯に力を入れています。

山梨県内の市区町村別発生状況

山梨県の人口100人あたりの犯罪発生率を比較してみると、もっとも高いのは昭和町で2.039%でした。2位は山中湖村で1.822%、3位は鳴沢村で1.678%です。4位は甲府市、5位は甲斐市、6位は笛吹市、7位は中央市、8位は富士河口湖市、9位は韮崎市、10位は市川三郷町となっています。

刑事事件の検挙状況

山梨県の検挙率は全国平均並み

山梨県内の検挙率は30.5%で、全国平均の30.6%とほぼ同じです。犯罪発生件数は関東管区内ではもっとも少ないのですが、検挙率では埼玉県の次に低い数値となっています。重要犯罪の検挙率は70%で、殺人は88.9%で関東管区内でも最下位となりました。強盗は76.5%、侵入強盗は20%、放火は71%などいずれもあまり高くありません。このような凶悪犯は地域住民の不安に直結するものだけに、検挙率の向上が望まれます。 また、重要窃盗犯の検挙率は35.6%で、関東管区内で最下位、関東管区の平均の54.5%より20ポイント近くも低くなっています。特に侵入盗の検挙率は35.9%、自動車盗は34.8%と関東管区内でも低い位置にいます。犯罪件数が少ない山梨県なので、検挙率を上げることがより県民の安心につながるでしょう。

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