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広島県の刑事事件の発生件数

広島県の刑事事件の発生件数は21,123件

広島県の刑事事件の平成26年の発生件数は21,123件で、全国では14位です。中国地方では一番高い数字になっています。以前はもっと犯罪が多く、平成14年は年間で59,330件も発生していました。当時は凶悪犯が271件、粗暴犯が約2000軒、窃盗犯が約48,000件となっていて広島県内の統計でピークでした。しかし、平成26年は凶悪犯は115件にまで減少しました。また粗暴犯は1,479件、窃盗犯は14,285件と大幅に減少しています。ただし特殊詐欺や横領といった知能犯は平成14年が1,424件なのに対して平成26年は1,102件とあまり変化がありません。

近年の傾向

広島県での犯罪は凶悪犯や粗暴犯は減少していますが、知能犯、風俗犯が増加または横ばいといった状態が続いています。凶悪犯は前年比マイナス29%の減少で、殺人は10件、侵入強盗は14件も前の年より減っています。また、放火は38.1%の減少となっています。一方で暴行は10件、恐喝は18件も前年より増えています。 窃盗も大幅に減少し、特に事務所荒しや病院荒し、学校荒しなどが大きく減っています。これは防犯カメラの設置などの効果と思われます。 万引きは4.1%の増加、自動販売機ねらいが33.7の増加、詐欺が11%の増加などいわゆる人目につかないところでの犯罪が増加しているようです。

広島県内の地区別発生状況

広島県内でもっとも刑事事件の発生件数が多いのは広島市で、年間10,349件も発生しています。広島市内では中区がもっとも多く2,752件、次いで安佐南区が1,691件、西区が1,614件となっています。広島市の次に犯罪が多いのは福山市で3,824件発生しています。逆に県内でもっとも発生件数が少ないのは神石郡で年間15件でした。 広島市で発生した刑事事件を見てみると、凶悪犯が年間64件、粗暴犯が735件、窃盗犯は約7,000件も発生しています。また、知能犯が540件、風俗犯が131件となっています。 街頭犯罪の発生も広島市内は多く起こっていて、年間1,706件発生しています。広島県全体での街頭犯罪の発生件数が3,745件なので、広島市内だけで全体の半数近くを占めていることになります。また、自動車盗やオートバイ盗なども広島市は発生率が高くなっています。広島市以外では福山市で自動車盗や街頭犯罪の増加が目立ちます。

特殊詐欺の増加

広島県は他府県と同様に特殊詐欺が多発しています。1ヶ月の発生件数は約290件で、被害額は約12億円にものぼります。しかも前年より発生件数も被害額も増えています。年々手口が巧妙になっているため、広島県警では犯罪防止に力を入れています。

刑事事件の検挙状況

凶悪犯の検挙率は増加

広島県では平成14年をピークに刑事事件の発生が減少しています。凶悪事件も途中で多少の増減はあるものの、ゆるやかに減少傾向になっています。一方、検挙率は平成15年は77.3%でしたが平成22年には90%を超えて平成24年には93.2%にまで増加しています。粗暴犯は発生件数は減少していますが、検挙者数は横ばいが続いています。窃盗犯は発生件数はここ10年間で大幅に減少しました。検挙率は平成15年は21.6%でしたが、平成23年には35%を超えています。なお知能犯、風俗犯の検挙率は近年は減少傾向にあります。手口が複雑になり、検挙が難しいことがその背景にあると考えられます。 なお、もし被疑者としての疑いがかけられた場合は、速やかに弁護士に相談してみましょう。早くに疑いを晴らして、スムーズな解決に向かって進めてくれます。

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