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徳島県の刑事事件の発生件数

徳島県の刑事事件の発生は全国で少ない方から3番目

徳島県の平成26年の刑事事件の発生件数は4,643件件で、四国では最少、全国でも少ない方から3番目です。四国地方でもっとも多いのは愛媛県の12,599件で、徳島県の約3倍近くもあります。しかし、愛媛県も全国では23位なので、四国地方が全国の中でも犯罪が少ない地域だということがわかります。 徳島県での犯罪発生件数は、平成17年は9,655件でした。平成26年の2倍近く発生しています。しかし、その後、年々減少していき、平成21年には7,000件台にまで減っていきました。そして、平成23年には6,046件、平成25年は5,818件になり、平成26年は初めて5,000件を下回りました。

徳島県の犯罪の傾向

徳島県の犯罪の中でもっとも多いのは窃盗犯で、年間3,278件発生しています。これは前年より947件の減少です。窃盗犯の中で侵入盗は469件、乗り物盗は1,137件、非侵入盗は1,672件となっています。この中で侵入盗だけが前年より78件増加しています。 また、粗暴犯は前年より35件少ない203件発生、凶悪犯は25件発生しています。詐欺などの知能犯は前年同数で211件が発生しています。風俗犯は前年の倍近く、45件も発生しています。

徳島県内の少年犯罪は年々減少

徳島県では刑法犯少年の数は、平成17年は596件でした。その時点を100とすると、平成19年は105.9にまで増えています。しかし、その後はどんどん減少していき、平成24年は発生件数は345件、発生指数は57.9にまで減っています。さらに平成26年は261件で、平成17年の半分以下になりました。 平成26年の少年刑法犯のうち、凶悪犯は2件だけです。また、粗暴犯は30件で、これは平成17年の半分です。窃盗犯は167件で、そのうち万引きが66件となっています。万引きは平成17年は213件も発生していました。そのころと比較すると、平成26年は3分の1に減少していることがわかります。 少年犯罪がもっとも多い年代は高校生で、全体の37.9%を占めています。次いで中学生が36.4%で中高生だけで少年犯罪の74.3%を占めています。 徳島県では少年犯罪の防止を非行を防ぐ観点で取り組んでいます。小中高校177校を対象に警察官と少年補導員たちが講師を務める非行防止教室を開催したり、薬物乱用防止教室の開催、少年指導員や母の会、学生ボランティアなどのパトロールやさまざまな防止活動に取り組んでいます。徳島県の少年犯罪の減少には、こういった活動の成果があると考えられます。

徳島県内の市区町村別発生状況

徳島県内の人口100人あたりの犯罪発生率でもっとも高いのは徳島市で、1.238%でした。次いで石井町の1.036%、藍住町の0.969%が続いています。4位以下は4位が東みよし町、5位が北島町、6位が小松島市、7位が吉野川市、8位が阿南市、9位が鳴門市、10位が松茂町となっています。逆に犯罪発生率がもっとも低いのは佐那河内村で0.232%でした。

刑事事件の検挙状況

徳島県の検挙率は四国でトップ

徳島県内の検挙率は45.7%で、四国ではトップです。四国は香川県が39.2%、高知県が34.9%、愛媛県が33.3%なのに対して、徳島県だけが40%を超えています。特に重要犯罪では95.6%と高い検挙率を誇っています。殺人、強盗、侵入強盗、放火などの凶悪犯の検挙率が100%となっています。また、重要窃盗犯の検挙率は平成25年は36.6%でしたが、平成26年は76%と40ポイントも増加しています。こういったことが県民の安全な暮らしにつながっているのでしょう。

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